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22年8月29日 幸崎中学校(教職員)/一人ひとりを大切にした制服づくりセミナー

 三原市立幸崎中学校にて先生方を対象に「一人ひとりを大切にした制服づくり」をテーマにセミナーを開催しました。ジェンダーレス制服が求められる背景、学校制服のあるべき姿、全国・広島県内の制服事情などを説明しました。

 セクシャルマイノリティへの配慮を目的として制服のモデルチェンジを進めていても、具体的なデザインの検討に入った際、「カッコイイ」「かわいい」などの観点がメインになりがちです。制服のモデルチェンジをする以上、デザインもとても重要な要素ですが、その一面だけに囚われずに、従来の目的をしっかりと基軸に置く必要があることをお伝えしました。加えて、児童・生徒・保護者への制服モデルチェンジの意図・目的を共有することの重要性もお話しました。

 私たちの開催しているセミナーは、ジェンダーレス制服へのモデルチェンジを推奨する内容ではありません。確かに詰襟学生服は男性を象徴していたり、セーラー服は女性を象徴しているといった集計結果がでています。ですが、だからといってこれらの制服が悪では決してありません。どの制服にもそれぞれ良さがあり、学校・地域の伝統を受け継ぎ親しみ愛されてきたものです。制服をモデルチェンジする際は多面的な検討を行い、実施すべきかどうかを検討する必要があります。

 今回のセミナーでは、2022年春にセクシャルマイノリティへの配慮として制服のモデルチェンジを行いました「福山市立鷹取中学校」「福山市立神辺東中学校」の制服を持参しました。両校の制服に込められた思いや、制服決定までの経緯などをお伝えしました。先生方に実際にこれらの制服に触れていただく時間を設けました。

 ジェンダーレス制服は生徒の誰もが安心して楽しく学校生活を過ごすための数ある手段の「1つ」です。制服をモデルチェンジすれば、すべてが解決するわけではありません。「誰もがお互いの価値観を認め、寄り添うことの大切さ」を「制服」をキーワードにしてお話をさせていただきました。

 

幸崎中学校の教職員の皆さま、貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

 

(文章記載/講師:岡野)



セミナー評価 アンケート集計

1:本日のセミナーは参考になりましたか

 参考になった:11票/あまり参考にならなかった:0票/どちらともいえない:0票

2:性の多様性、それぞれの特徴において整理できましたか

 整理できた:11票/整理できなかった:0票/どちらともいえない:0票

3:ジェンダーレス制服について、まなびを深めることができましたか

 できた:11票/できなかった:0票/どちらともいえない:0票

4:全国・福山市・三原市の制服変更の実例紹介は参考になりましたか

 参考になった:11票/あまり参考にならなかった:0票/どちらともいえない:0票

5:ジェンダーレス制服などの現物紹介は、今後の検討の参考になりましたか

 参考になった:11票/あまり参考にならなかった:0票/どちらともいえない:0票 

6:生徒(在校生)、児童(入学予定者)、保護者対象のセミナーは必要だと思いますか

 必要だと思う:11票/あまり参考にならなかった:0票/どちらともいえない:0票 

セミナー感想(アンケート一部抜粋)

 

・制服の選択肢を増やすだけでなく、生徒が自由に選ぶことのできる「環境づくり」が

 とても重要だと感じた。

・全国的に制服を着用する上で、誰もが抵抗なく着用できる制服を考えていることに驚いた。

・従来の制服でストレスや何らかの困りごとを抱えている生徒はいたように思う。

 生徒にとって選択肢が増えることは良いと考える。

・制服を変えることが目的ではなく、「全ての生徒が安心して学校に来ることができるように

 する」ということが目的で、そこがブレないようにしないといけないと改めて感じた。

・段階をおって必要性を理解した上で、制服を変更していくことが大切だと感じた。

・セミナー内容はデータをもとに企画されていて、説得力がありました。

・他市町村の取組を聴けて参考になりました。

 

そのほか多くの感想をいただきました。

ありがとうございました。